レゲエはいいですよ

曲を聞いたり、現場に行ったりして感じた事を中心に自分なりにレゲエの事について書き綴っていきたいと思っています。

『THE WARRIORS』リリパ レポート

熱い、暑い、熱すぎた夜。
6月16日に鰻谷のCONPASSで行われた、Mighty Jam Rock17枚目のアルバム『THE WARRIORS』のリリースパーティーに行ってきました。

 

アーリータイムはロデムサイクロンがフロアを温め、MCでお客さんをいじりつつウォーミングアップ完了。

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Mighty Jam RockのKYARAにマイクをパス。
ジャマイカンのミディアムチューンから徐々にテンポを上げて行き、ゴンフィンガーの数も増え、フロアの温度も触ったら火傷するぐらいまで熱くなっていました。

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そして『FIRE STARTER』のイントロからショーケースがスタート。
間髪いれずに『いきなりダイナマイト』、『キリヒラケ』、『FIVE FINGER』、『HIGH ROLLER』など、J.T.Bのコンビネーションチューンが続々が投下されて、バイブスアップされまくりで、熱さは沸点近くまで上がりました。

 

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そして、いったん落ち着いてソロステージに。
まずはBOXER KID。
最初はKYARAとタイミングが合わないものの、仕切直してアカペラからの『
ONLY GO ONLY MAKE』、そしてメドレー。
その後はBIG BEARを迎えての『RUN UP』、『ざまぁみろ』とアルバムの曲を全て披露。この日CONPASSに来なかった人にざまぁみろな内容でした。

 

続いてマイクはTAKAFINに回されて、『FLY SKY HIGH』で上がるだけの状態に。
続く『縁』で力強いメッセージが放たれ、縁で繋がったコンビであるARM STRONGとのコンビネーションチューンで締め。
『カタニハマラナイ』と『キヅキ』の2曲は披露されませんでしたが、またどこかの現場で聞ける事を期待しておきます。

 

ソロの最後はJUMBO MATTCH。
『Primary』から始まり、ワールドカップの話からの『small World』、そしてTAK-Zを呼び込んで『君となら』。
もう1曲TAK-Zとコンビ曲を歌うと見せかけて、TAKAFIN、BOXER KID、BIG BEARもいるからこの曲と『THE SUN WILL RISE AGAIN』。
良い事よりも悪い事のほうが多いかもしれないけど、下を向かずに上がっていこうというメッセージがフロアに解き放たれました。

 

そしてJ.T.Bタイムアゲイン。
ここからは往年の名曲の連続投下。
『TO ALL OVER』、『WE RUN TINGS TINGS NUH RUN WE』、『BRAND NEW STYLE Hi-Fi 』、『3 THE HARDWAY』などのビッグチューン連発でゴンフィンガーの嵐。

『DAYDREAM BELIEVER』で少し落ち着いた後は、アルバムの大事なピースの一つである『Don't Give Up and Fight』で終盤モードに。

もうそろそろ終わりかと思いきや、ここからオールキャストでのラバダブタイム、そしてPEQUU祭りが開催。

『男だろ』、『HIGHEST MOUNTAIN』、『太陽になりたいよ』、『SHUUKAKU-SAI』などなど、継ぎ目なくマイクが回されていました。

 

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弁慶のズボンのデザインがすごいという話から、ファイナルチューンの『OSAKA TOWN』。
TAKAFINからの提案で、全員がステージ横並びで歌うというスタイルで、お好み焼きにご飯以上のコテコテ感で、圧巻のライブでした。
これは本当にCDやMVからは伝わらない、現場に居た人しかわからない迫力でした。

ショーケースが終わり時計に目をやると22時を過ぎていて、もうそんなに時間が経ったんだという浦島太郎的な感覚になりました。
今年も9月か10月ごろに18枚目のアルバルを出す予定という話もあり、今からワクワクしています。

『THE WARRIORS』レビューその3

リリパ前日ですね。駆け込むように、Mighty Jam Rockの17作目のアルバム『THE WARRIORS』のレビューその3を書き上げました。

 

9.『君となら』
<JUMBO MATTCH/TAK-Z>

爽やかなギターの音色に、レゲエ界の清涼飲料水TAK-Zの歌声、そしてJUMBO MATTCHの力強いバース。

この二人のコンビは4曲目ぐらいですかね。

 

「君」という友達の存在、一人じゃないから頑張れる、おれに頼ってくれよというメッセージがちりばめられています。

 

レゲエを聞いた事の無い人にこのアルバムを勧める時は、この曲を一番最初に聞かせてあげると入りやすいと思います。

ダブプレートで「君」部分を「アレ」に変えたらおもしろそうですね。

 

10.『ざまぁみろ』
<BOXER KID>
南の島で歌詞を書いたでしょーと言いたくなる、とろけそうなバカンスチューン。

 

誰に対して、何が「ざまぁみろ」なのか明確には分からなかったですが、権力の及ばないところで俺はアレしてるぜって事ですかね。

 

これまでのBOXER KIDの曲で、これほどBPM(テンポ)が遅いに曲はあったかなというほど、まったりとした仕上がりになっています。

 

11.『キヅキ』
<TAKAFIN>
アコースティックなリディムの上で、TAKAFINの「がんばれよ」とポンと肩を叩いてくれるメッセージを乗せた応援歌。

 

「意気地」と「EXIT」で韻を踏んでいる部分はさすがです。

 

大変な事もあるけど、「読んで字のごとく大きく変わる」から耐えろ、そして気付く事で人生が変わるぞと前向きな歌詞がバシバシと突き刺さります。

 

12.『Don’t Give Up and Fight』
<JUMBO MATTCH/TAKAFIN/BOXER KID>
アムバムの最後の曲は、「諦めるな、戦えよ」というメッセージの詰まった一曲。

ディスクが逆回転されて始まるサビから、昔を思い返しつつ、大変やったけど諦めなかったからここまで来れたんだという事を教えてくれています。

 

少し話が逸れますが、以前に横浜レゲエ祭でJUN 4 SHOTが「こんなスタイルだけど、続けて来たからここまで来れた」という話をしていた事を思い出しました。

レゲエの一線でいる人たちは諦めない事、戦う事の大切さを体現してくれているので、言葉に重みがありますし、自分もやらないとという気持ちにさせてくれます。

 

というところでアルバムのレビューは以上です。

明日のCONPASSでのリリパ楽しみです。

 

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『THE WARRIORS』レビューその2

前回に引き続き、Mighty Jam Rockの17作目のアルバム『THE WARRIORS』のレビューその2です。

 

5.『Primary』
<JUMBO MATTCH>

都会的なリディムの上でJUMBO MATTCHがレゲエの現場の魅力について、具体的に教えてくれています。

 

郊外から都会のクラブへ向けて車に乗り、高速道路を走りながら聞きたい曲です。

タイトルの「Primary」は日本語に訳すと「基本の」、「根本の」という意味で、みんなの根っこの部分を変えるぐらいレゲエは魅力的ですよというメッセージが伝わってきます。詳しくは現場で。


6.『RUN UP』
<BOXER KID/BIG BEAR>

BIG BEARを迎えたパーティーチューン。

ミラーボール、お酒の入ったグラス、踊る男女が目に浮かびます。

ダンスに来たなら一目をはばかることなく騒げばいい。だって今夜はパーティーなんだからという事を教えてくれる曲です。

 

大人になると周りを気にするがあまりに、全開で楽しめない事が多々ありますが、この曲を聞いてランドセルを玄関に放り投げて遊びに行くように、明日の事は気にせず全開で楽しみましょう。

 

7.DAYDREAM BELIEVER feat. BAGDAD CAFE THE trench town
<JUMBO MATTCH/TAKAFIN/BOXER KID>

タイトルは忌野清四郎さんと同じで、リリース前の曲名が発表された時はサビの部分はカバーで来るのかなと思っていましたが、実際はオリジナルです。

 

BAGDAD CAFEとのコンビネーションで、バンドならでは良い音が鳴り響いています。

3者3様の言葉の中に「夢に向かっ突き進めよ」というメッセージが込められています。

 

晴れた昼下がりの服部緑地公園で、ほろ酔いになりながら聞きたい曲です。

最後のサビ後のアウトロも長めで、たい焼きのしっぽまでアンコが入っているぐらいのお得さがあります。


8.『カタニハマラナイ』
<TAKAFIN>

どこかで聞いた事のあるリディムだなとおもったら、2005年にリリースされたBOXER KIDの「NO MORE TIME FOR LOSE」と同じリディムという事が分かりました。

同じリディムを何回も使うのがレゲエの醍醐味、まさにカタニハマラナイSTYLE。

 

疲れて無いのに「お疲れ様」と言ったり、雑談の時に「良い天気ですね」と言ったり、ついつい型にはまっている日常ですが、この曲を聞いて、「ワーグワン」と切り出して雑談を始めてみましょう。

 

「マニュアルで無愛想、まるでモアイ像」という言い回しが痛烈ですし、サビは前と後ろのどちらも韻を踏むスタイルで心地良いです。

 

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『THE WARRIORS』レビュー その1

2017年12月27日に発売されたMighty Jam Rockの17作目のアルバム『THE WARRIORS』。

6月16日にリリースパーティーが心斎橋のCOMPASSで行われるという事で、今さらながらアルバムのレビューです。

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まず最初に触れておかないといけないのは、17年連続でアルバムをリリースしているという事。
この事については別の記事として改めて触れたいと思っていますが、本当にすごいです。

それでは1曲目から順番にレビューしていきます。

 

1.『FIRE STARTAR』
<JUMBO MATTCH/TAKAFIN/BOXER KID>

「拙者、ラガ侍と申す」と言いたくなるような時代劇風のイントロから始まり、その後に約9人が刀で切り捨てられてスタート。

 

「ローギア気味な日々じゃないですか?もしそうなら、一回レゲエの現場に行ってみようよ。」という肩をポンっと叩かれるような曲です。

 

各バースでは、JUMBO MATTCHが「いい年こいてチャラい恋の歌」、TAKAFINが「自信もスキルがない奴らは、よく見ると口がパクパク」、BOXER KIDが「インスタントで意味なしイミテーションチューン」とか厳しい事を言っていますが、レゲエなりの愛情表現ですので、怖がらずに一度現場に来てみてください。

 


2.『OSAKA TOWN』
<JUMBO MATTCH/TAKAFIN/BOXER KID/RYO THE SKYWALKER/ARM STRONG/DIZZLE/SHADY>

タイトル通り大阪について、JTBに4名加えて7人のコンビネーションで歌っています。

最近MVが公開されたので、一度見てみてください。
一言、カッコイイです。


【MV】OSAKA TOWN / MIGHTY JAM ROCK

 

このMVは天王寺、新世界、梅田などの大阪の街が舞台となっていますので、大阪観光の際はロケ地を巡ってみてください。

大阪の事を歌った曲は他にもたくさんあり、BOOGIE MAN『大阪の街』、NG HEAD/BOOGIE MAN/SHINGO西成/KENTY GROS『大阪プライド』、SHINGO西成『大阪UP』など、これらをひとまとめにして大阪万博招致委員会に送ってあげたいぐらいです。


3.『Fly Sky High
<TAKAFIN>

何でもやってみろよ!失敗してもくじけるよな!おれらはやってんぞ!という背中プッシュチューン。

 

今から何かに挑戦する時、失敗して落ち込んでいる時にウォークマンの音量をいつもより2段階ぐらい大きくして聞きたい曲です。

ブログを始めた自分にとってもマッチしてます。

 

サビの「当たって砕けるじゃなくて当たったら砕け」は確かにそうだなと気づかせてくれました。

何事も受動的では無くて、能動的に動けというメッセージが伝わってきます。

 


4.『ONLY GO ONLY MAKE』

<BOXER KID>

先ほどの『Fly Sky High』とテーマは似ていますが、「お前もやってみろよ」と持ち上げた後に「でもやるのはお前だぞ」という現実を突き付けてくれています。

 

サビの「どちらにしようかな天の神様の言う通り~」を聞いて、小学生の時にこのフレーズ言ってたなと、のほほんとしていたら直後に「Kill or be Killed」という言葉が飛び込んで来てハッと目を覚まされました。

何事も突き詰めれば自分なんだと、フランスの哲学者デカルト的なメッセージが伝わってきます。

 

ちなみに同じリディム(トラック)でJUMBO MATTCHが『SOUNDBWOY KILLER』という曲も出しており、ONE-WAYのMVが公開されているので合わせてチェックしてみてください。


SOUNDBWOY KILLA RIDDIM MEDLEY -Music Video-

 

ということで、4曲のレビューを書いていたら長くなったので、今回はこのへんにしておきます。

目標はリリパまでに全曲レビューです。

レゲエはいいですよ

最初のきっかけは「TO ALL OVER」でした。

 

ヒップホップを中心に音楽を聞いていた頃、ミュージックステーション湘南乃風が「カラス」を歌っていて、レゲエもヒップホップみたいに韻を踏むんだなー、それはおもしろそうだなと思い、そこからレゲエについての掘り下げが始まりました。

 

TSUTAYAで何枚かCDを借りようと思い、「Di vibes 2004」などのオムニバスを手に取りつつ目に止まった一枚のCD。

イカツイ3人の兄ちゃんが描かれたジャケット」、「大阪の人たちだな」、「マイティクラウンとはまた違うのか?」という印象を抱きつつ、「TO ALL OVER」をレンタルしました。

 

それから13年が経ち、今までのレゲエを聞いてインプットしては自己満足するスタイルだけではなく、自分が感じた事をアウトプットして他の人に伝えていこうと思い、ブログを始めました。

 

タイトルは「レゲエはいいですよ」。

そうです。Mighty Jam Rockの旗印「レゲエはいいぞ」からもろに影響を受けています。

 

Mighty Jam Rockみたいに「いいぞ」と強気で言える立場では無いので、柔らかく表現してみました。

「レゲエはいいですよ」という言葉に対して、「何が?」という部分を自分なりに書いていきたいと思っていますし、このブログを通じて一人でも多くの人が「レゲエはいいなー」と思ってもらえたら嬉しいです。

 

申し遅れましたが、わたくし「ツニーロ」と申します。

レゲエでは自分の名前をイントロや曲の中に入れてアピールするという事が多いので、それに習っていかないといけないですね。

 

Mighty Jam Rockにクラって13年。
曲を聞いたり、現場に行ったりして感じた事を中心に自分なりにレゲエの事について書き綴っていきたいと思っています。

 

自己紹介はこれぐらいにしておいて、次回から早速アムバムのレビューを書いていきます。

なぜならリリースパーティーが近いですからね。

 

「遠くの方へと発信ここから」を胸に、つたない文章ですが、一歩ずつ前に歩みを進めていきます。

 


mighty jam rock TO ALL OVER